
ヒアルロン酸注入後のRF治療は大丈夫?
当院が “2週間以上” あけている理由と、その根拠についてお届けします。
ヒアルロン酸注入を受けられた患者様から、
「そのあとにサーマジェンやサーマニードルをすると、ヒアルロン酸が溶けてしまいませんか?」
というご質問をよくいただきます。
結論からお伝えすると、
🔍 ヒアルロン酸は、RF治療(サーマジェン・サーマニードルなど)で溶けません。
RF治療で加熱される温度は、ヒアルロン酸が分解する温度よりもはるかに低く、
通常の美容医療で使われるRFの範囲では、ヒアルロン酸が“熱で溶ける”ことはありません。
ただし、
ヒアルロン酸を注入した直後の状態は、まだ馴染んでいないためデリケート。
そのため当院では、RF治療を行う際は必ず2週間以上あけるようにしています。
これは、患者様の安全性を守るために非常に重要なポイントです。
💡 なぜ2週間あける必要があるの?
理由は大きく2つあります。
① RFの熱ではヒアルロン酸は溶けないが、「注入直後だけ」は敏感
RFは真皮を約60〜65℃に加熱しますが、
ヒアルロン酸が熱で分解し始めるのは150〜200℃以上です。
つまり、通常のRF治療では溶けません。
しかし、注入してすぐのヒアルロン酸はまだ組織と馴染んでいないため、刺激に弱く、
注入当日や施術後間もないRF照射は、まれにヒアルロン酸の量が減ってしまう可能性があります。
② 2週間でヒアルロン酸が皮膚に馴染み、安定する
ヒアルロン酸は注入後、
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組織へ水分を引き寄せる
-
コラーゲンと絡みながら安定化
-
注入部位に定着
といったプロセスを経て、約2週間で安定します。
そのため2週間以上あけることで、
RF治療による影響を最小限に抑えることができます。
✨ 当院の施術スタイル:安全を最優先に
当院では、ヒアルロン酸とRF治療(サーマジェン・サーマニードル等)を併用される患者様には、
▶ ヒアルロン酸注入後、2週間以上あけてRF治療をご案内しています。
これは、安全性を最大限に高めるための当院独自の医療判断であり、
海外の専門論文から得られた根拠に基づいています。
ヒアルロン酸注入+RF治療は非常に相性の良い組み合わせですので、
適切な間隔をあけて施術を行うことで、より自然で美しい仕上がりが期待できます。
📘 参考にした研究について
ヒアルロン酸とRF治療の併用は、海外でも研究が進んでいます。
そのなかでも、2023年に Journal of Cosmetic Dermatology に掲載された研究では、
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ヒアルロン酸注入直後にRFをすると、
一部の症例でヒアルロン酸が減少した -
しかし
2週間後・4週間後のRF照射ではほとんど影響がなかった
と報告されています。
このため当院では、
➡ ヒアルロン酸注入後は “2週間以上あける” という安全基準を採用
科学的根拠にもとづいて施術スケジュールを設定していますので、
どうぞ安心してご相談ください。